手作りやりくりクリエイト
kurikuriお菓子の会 楠本智美です。
タルトの講座が控えていますので、しばらくタルトのご紹介にお付き合いください。
クオカレッスンで取り上げた、タルトカシス。
芳醇なカシスの味わいと、エレガントな色合いがお気に入りです。
土台は、ココア入りのパートシュクレの器の中に、カシスのクレームフランジパンヌを流して焼き込みました。
クレームフランジパンヌとは、アーモンドクリーム(クレームダマンド)とカスタードクリーム(クレームパティシエール)を合わせたもの。
カスタードクリーム(クレームパティシエール)の一般的な材料は、牛乳、卵黄、砂糖、粉ですが、牛乳をカシスピューレに置き換えてカシスのカスタードクリームを炊きました。
その土台の上にオレンジを並べてクリームを絞ります。
デコレーションのクリームは、カシスのディプロマートクリーム。
ディプロマートクリームとは、カスタードクリーム(クレームパティシエール)と砂糖入りの泡立てた生クリーム(クレームシャンティー)を合わせたものです。
クレームフランジパンヌに使ったクリームの残りとクレームシャンティーを合わせて、カシスのディプロマートクリームにしました。
それを星口金でシェル絞りにして連ね、ハートのチェーンのように。
いつも講座の中では、基本のパートやテクニックを盛り込むようにしています。
タルトカシスで皆さんにお伝えしたかったことは、
テクニックで習得して頂きたかったのは、
製菓学校で初めてカルティエを習ったときは、(おーもったいない…)と思っていましたが、よく切れるナイフで切り取ったオレンジの房は美しい!と感動しました。
レッスンでは、オレンジの房を切り取った残りを絞ってジュースを取り、シロップにしてタルトに打ちました。
材料を無駄にしないのはkurikuri の信条です。
どのレッスンでもきっちり材料を使いきっているのを、皆さん分かって下さっていると思います。
色々とうんちくを述べましたが、カシスオレンジを飲みながらつらつらとレッスンの構成を思いついたお菓子なのでした。
追記)
カシスのクリームは時間が経つと表面が酸化してほんのりピンクになります。
オレンジスライスに触れた部分のカシスクリームは青紫色になります。
カシスの化学変化による変色にはお気を付け下さい。