キャリアコンサルタントの楠本智美です。
今日のお話は、お菓子のお仕事をしたいと思っている若者に伝えたいこと。
このブログをご覧になっている大人の皆さまが、例えば
・レンタルキッチンでお菓子を作って、月に数回マルシェで販売したい。
・自宅の一部を改装して、週に数日だけのお店を開きたい。
・お菓子教室を開きたい。
と思うのは、副業とか自営業をイメージされていますよね。
お菓子の仕事に就きたい!と思って製菓専門学校に通う学生さんは、どんな働き方をイメージしていますか?
卒業後、有名パティスリーやホテル、レストランに就職して学んで、海外での経験を数年積んで、念願のパティスリーオープン。これが多くの皆さんのキャリアイメージでしょうか。私がお菓子の道に進んだ25年前の多くの学生はそうでした。
これって、美味しいお菓子を作るため=技術中心のキャリアです。
素晴らしい技術を持ったパティシエが求められるのは、雇用される立場にいる場合。
オーナーパティシエになったとたん、美味しいお菓子を作ることと売上が比例しないという現実に直面します。
もちろん美味しいお菓子を提供するのは大前提なのですが、経営者になると技術以外に学ばなければならないことがもりだくさん!
もし将来オーナーパティシエになりたいと考えているのであれば、仕事が終わってからコンクールの居残り特訓に費やしている時間を、少し違う学びの時間にあてる必要があるかもしれません。
経営知識、会計管理、仕入れ、製造計画、衛生管理、食品表示、広報、知財など、知っておくべきことはまだまだあります。
オープンして毎日の製造業務に追われるうちに、思っていた収益につながっていなかった…なんてことも。
自分の目標は何なのか、そのために必要なものは何か。そんな相談にのってくれるオーナーパティシエのもとで経験がつめたらいいですね。